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多くは望まない。

ただ君の記憶の中にだけ
俺が残ってくれたら良い。

それだけで俺は充分だから。

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たいした事ではないけれど、
シャンプーの香りが同じだったり、
ボディソープの香りが同じだったり……
たったそれだけで
堪らなく嬉しい。
ねぇ……亨。
夢をみた。

すごく幸せな夢。

夢の中で亨は美容師になっているんだ。
そして俺が客。

二十代半ばくらいだろうか?
今より少し大人っぽい。

金色の髪はそのままなんだね。

俺の髪に触れながら、相変わらず楽しそうに笑う。

カットし終えたら、感触を確かめる様に俺の髪に手櫛を通す。

俺の髪質が好きだと言ってくれたから、だから俺は髪は染め無い事にしたんだ。

君が好きだといってくれた、そのままの形で残していたくて。

手が触れる度に、耳元でハサミの音が鳴る度に……俺はどうしようも無く君を渇望してしまう。

だから鏡越しに目が合った君に唇だけで伝えるんだ。
『夜、もう一度会おう』
って……。

だけど夜が来る前に目が覚めた。

俺は、あと……何回君の姿を写す事が出来るだろう?

叶わない未来は……
だからこそ焦がれて、悲しくて……優しい。

目が覚めなければ良いのにと時々思うけれど、俺はやっぱり現実の君が好きだから、その躰を抱き締められる今が切なくなるほど大切なんだ。

ねぇ亨。
夢の中の君は笑っていたよ?

現実の君も、
笑っていてくれるかな?

多分そこに俺は居ないけれど――
どうか君の笑顔だけはそのままで……。
『大丈夫か?』
って、あまりに優しく問い掛けるから、もう少しで泣いてしまいそうやった。

吹っ切れてるってホンマは言いたい。
せやけどあいつから彼女と喧嘩した事を聞いて、ちょっとだけ喜びそうになった自分があまりにも女々しくて情けなくなった。


こんな未練がましくて情けないだけの俺の事、そないに甘やかさんといて。
縋って、縋り付いて、離せんようなってしまいそうんなる。

お前を失ったら、俺はもうダメんなると思う。
ずっと側におって、支えてくれたんホンマに感謝してるけど、だからこそ失うのが恐い。
俺はお前の負担になっていないやろか?
邪魔やと思われてないやろか?
時折ものすごく不安になる。

俺ばかり救ってもろて、何にも返せてない。

俺、お前を繋ぎとめる方法とか知らへん。
どうしたらエエんやろ?

もう随分前からお前だけは失われへんようなってしもた。
側に居ててとは俺から言われへんけど、おってくれたら……嬉しい。

ふざけるな。
最初に思ったのはたった一言。

付き合ってりゃ擦れ違いも、相違点も当たり前に出て来る。
人は誰も同じじゃない。
考え方も好みも全部違う。
だから喧嘩だってするだろう。
それが悪いなんてこれっぽっちも思わない。何より、はっきり言って、こいつが彼女と喧嘩しようが俺には関係ない。
友達だから愚痴ぐらいは聞いてやる。

でも何で今、その言葉を吐く?
お前の目の前の奴がどんな顔してるのか見えない訳じゃないだろ?

泣きそうに唇を震わせて、お前を見ない様に目を逸らせたアイツを見ただろ?

今アイツはどんな気持ちで俺達の会話を聞いているのだろう?
好きだと告白した奴から――告白して振られた相手から――恋人の愚痴を聞かされたアイツの身になってみろよ。

だけどアイツを庇う言葉は出て来なかった。

言えばきっと傷付ける。

強がりだろうと何だろうと、一生懸命虚勢張ってでも普段通りに振る舞おうとしている奴を庇ったなら……きっと傷付ける。

守りたいと思う。

でもアイツは今、そうされる事を望まないだろう。

何でお前が好きなのはこいつなんだ?
何で俺じゃないんだよ?

時折口に出してしまいそうになる。


「早く仲直りしろよ」
そう言って奴を彼女の元へ送り出すと、奴の姿をちらりと伺っていた瞳が微かに揺らぐ。
そして完全に見えなくなってから、ふぅと息を吐いた。
「大丈夫か?」
尋ねると、びくりと肩を震わせてから、曖昧に笑う。

愛しくて、愛しくて、憎らしい。

早く忘れてくれよ。
俺に付け入る隙を与えてくれよ。

好きだよ。
あの時から幾分も違わず……好きだ。

いい加減俺を見てくんないかな?

あの人が死んだ日に
君は産まれた。


俺は、それを運命だと思った。

あいつが……彼女と喧嘩した事をぼそりと漏らした。
正確には俺と一緒に居た奴に漏らしたんやと思う。
だけど、その言葉に酷く乾いた感情を抱いた。
忘れてるはずが無いよな?
俺がお前に好きやって告げた事。
お前ゆうてたやん。
有り得ない、気持ち悪い事言うなって。
半分冗談みたいに受け流そうとしてたけど、あれからお前は、俺に触れん様なった。
俺がどんな思いで気持ち告げたのかも、その態度や言葉がどんだけ悲しかったかも知らんのやな。
勝手に好きになったんは俺やからしゃーないとは分かってる。
分かってるけど、苦しかってんよ。
ホンマ、苦しかった。

それ全部無かった事にするんか?


ずっと後悔してた。
気持ち言わな良かったって何遍も思た。
せやけど、ホンマに無かった事にされたら、こないに悲しいんやな。
時間が戻る訳や無い。
変わってしまった俺らの関係は戻らない。

なぁだから……笑ってくれ。
頼むから、お前だけは笑っててくれ。
彼女の文句なんか言うなや。
俺の前でだけでエエから、幸せな二人で居て欲しい。

身勝手やな。

分かってるよ、そんなんは俺が一番。
だけど……戻れないから。
前みたいには笑いあえないから、ふっきるしか無いやんか。
幸せ一杯の顔見せられたら、ムカツクけど安心すんねん。
俺に諦めさせて。
頼むから、これ以上苦しめんといて。

なあ俺、ようやく吹っ切れそうだったんよ?
君が居れば、僕は頑張れる。
君の為なら、僕は何だって出来る。


だけどそれは、君が居なければ何も出来ないという事でもあったんだね。


知らなかった。


だっていつだって君は僕の隣に居てくれたから。
だから気付けなかったんだ。

君の存在が僕にとってどれほど大きかったのか。
僕は気付かなかったんだ。
メールを送った。

絶対に返信の来ないメール。

寂しい、寂しい。
寂しい。

なぁ、誰か。 

俺を……



コロシテ。
愛さなければ、この苦しみも知らずにすんだかな?

それならこんな気持ちイラナイ。

全部、全部
なくなってしまえば良い。
その言葉を聞いた瞬間……

思考回路が停止した。


側に居られるだけで幸せなんて、そんな聖人じみた精神は生憎持ち合わせていない。
好きな人の側に、ただ居るだけで満足なんて、健全男児として有り得ないだろ?

俺だって人並みに欲求くらい持ってる。
でも誰が失恋で傷ついてる奴の弱味に付け込める?
確かに思わなかった訳じゃない。
付け込んで、俺のモノにしたいって……。
だけど、実際に出来るはずは無い。
傷付いた顔を見せられて、忘れさせてやるなんて簡単に言える訳ないだろ?
俺は知ってるんだ。あいつがどれほど奴に惚れてたか。隣りでずっと見てきた。
応援はしてやれなかったけど、その健気さは嫌と言う程思い知らされた。

報われない想いだって何度も伝えようとしたけど、結局出来なくて……。
でもお前は全部知ってて。

結果最悪の事態を招いた。

こんな結末で良かったのかと訊かれれば、あいつには悪いけど正直嬉しい。
俺はあいつが好きだから。
でも傷付いて涙を流す姿を見たかったんじゃない。

あんな姿を見るのは辛い。辛いけど……愛しい。

どうしようも無く好きなんだ……。

だからそんな風に言うな。
奪ってしまいたくなる。
全部奪って無理矢理俺のモノにしたくなる。
でも分かってるんだ。
その先に希望なんて無い。
今流されたなら、俺は友達という関係さえ失ってしまう。

なぁ、お前は俺の想いを知らないから口に出来たんだろ?

忘れさせられるならとっくにやってる。
でもお前は今でもあいつが好きで……
あいつの為だけに泣く。
泣くな。もう泣くな。
涙に濡れた瞳を見て、俺がどれだけ自分の理性と闘ったか知らないだろ?

あっさりその努力を水の泡にさせるような事言わないでくれ。

『忘れさせて』

忘れてくれよ。頼むから。

ごめんな。ごめん。

だけど、そろそろ……しんどい。

まただ。

また悲しそうに笑いおった。

俺はお前を苦しめてるんかな?

お前は優しいから、俺に居場所をくれた。
泣くなら自分の側で泣けって言うてくれた。

俺はそんなお前に甘えるばかりで、何ひとつ返せていない。

ごめんな。
もう泣かないって……もう吹っ切れてるって、
嘘でも言われへん。

こんな結末になってもまだ好きで……。
せやから余計に苦しくて……。
未練がましいって分かってるけど、そんな簡単に忘れられる想いなら最初から抱えてへん。

時が経てば経つほど、自分が酷く滑稽で、惨めに思えて来る。
何もかも忘れたくなって、俺はお前にだけは決して口にしてはいけない言葉を口にした。

なあ忘れさせて。
そう言うたら、ホンマに泣きそうに笑うから、俺は自分の愚かさに死にたくなるほど後悔した。 

もうどうしたらエエんか、わからんようなってしもた。

ごめんな。
ホンマごめん。

お前を困らせたかったわけやない。

こんなんなってもまだ、側に居てくれるお前に甘える俺を許して。

お前だけは失われへんの。

俺はただ、君に笑って欲しかったんだ。


悲しい事があって俯いて歩いていても、俺の唄を聴いたら顔を上げてくれたから……笑ってくれたから、だからあの瞬間に、俺は君のために唄おうと決めた。

俺の声が好きだと言った。
俺の唄が好きだと言った。

でも俺の事を好きだとは言わなかったね。
それでも良かった。
君が笑ってくれたらそれで良かった。
だから俺はいつでも唄っていられた。

元から唄う事は好きだ。
君が俺の唄を好きだと言ってくれてからは、さらに好きになった。

あの時、趣味で続けていたバンドが偶然にも認められて、俺は嬉しかった。
君も喜んでくれると思ってた。

でも、その結果。
君の側には居られなくなった。
だけど、俺が頑張れば、俺の唄は君に届く。
だから俺はもっともっと唄い続けようと思った。

でもそれは君を苦しめていただけなんだね。

君は、俺を好きだとは一度も言ってはくれなかったから……ずっと俺の片思いでしかないと思ってた。
あの時、君の気持ちが聞けていたなら何かが変わっただろうか?

今は側に居られないけど、いつか君の元に帰るから……。
だから、せめて君が独りで泣く事が無いように願う。

例え何人の人の耳に届いたって、君に届かないなら意味が無い。
例え何人の人を笑顔に出来ても、君が泣いていたら意味が無い。

俺の唄は君だけに。
その為だけに俺は唄う。

いつか君の隣りに帰るから、その時は君の気持ちを聞かせて欲しい。

ずっと好きだったよ。
あの日、俺の唄を好きだとは笑ってくれた瞬間に俺は君に恋をした。
そう……君に恋をした。

僕は僕の名前を知らない。


或る日、唐突に霞みがかった意識の中、目が覚めた。
初めて見る景色は確かに目の前に存在するのに、自由に動けない身体に酷く苛つく。

頭に響く僕以外の言葉。
それを発しているのが、僕だと気付いた時は軽くパニックに陥りかけた。

僕は僕の意思で身体を動かせない。だけど、それはいつもではない。
頭で響く声が聞こえなくなると僕は自由になる。
それは時間にしたら1、2時間。
でもその時間が僕に許された、僕だけの時間だった。

だけどいつからか、僕の時間が増えていった。
頭に響く声が悲しそうに泣き続ける。
『泣かないで』
そう言葉にすると、驚いた様に「誰?」と訊き返された。

僕は僕が誰か知らない。だからその答えを知らない。

そう答えたら彼が答えをくれた。

「君は僕だよ」
もう一人の僕。

そして君は僕に名前をくれた。

僕は僕だけど、僕は君。
この不思議な関係はいつまでも続く。

僕らは一人だけど、僕らは二人存在する。

君が悲しい時は助けてあげる。
だからね、ずっと一緒に……。
ねぇ、俺に抱かれる度に、重ねているのは誰?

貴方は俺を見ない。

肌を重ねる時だけ俺を見ない。

気付かないと思ってる?

俺、そこまで鈍感じゃ無いよ。

だけど、
……馬鹿だって分かってるけど、
どうしようも無く貴方が好きなんだ。

貴方だけが好きなんだ。

memo
大概BLで時々どっちつかず(笑)
ちゃんとしたストーリーと通常日記はありません。

カテゴリー説明
詞 ⇒ 書きなぐり。時々私的メモ。
彼之詞 ⇒ サイトのキャラの詞綴
君之詞 ⇒ 学生二人が交互に心情を綴ってます。
掛詞 ⇒ 1種を両視点から。
他 ⇒ お知らせ、その他。

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